2010年1月8日金曜日

たったひとつだけ

悲しみが融解して

真っ黒な膠のように

胸いっぱいにひろがる

なぜこんなにも速く

時はいってしまうのか。。

あなたは知っているだろうか

ボールを拾おうとした一瞬

校庭の土ぼこりのなかで

まっ白なソックスがきらりと光ったのを

白い靴下の素敵なお兄さん。。


病院の廊下を

足をするように

前を横切る老人


重なる面影が

とてつもなく悲しくて

こうやって

あっという間に

私たちは死んでしまうのだろう

わたしは怖い

あなたが老いてしまうことが。

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